ここ数年、線状降水帯やゲリラ豪雨など記録的大雨が多くなっています。近年になってよく聞く水害が「内水氾濫」で、読み方は「ないすいはんらん」。今回は、内水氾濫の原因や対策をシンプルにまとめてみました。
土砂災害、浸水害、洪水災害から命を守るための情報「キキクル(危険度分布)」および、全国のハザードマップを手っ取り早く検索したい方は記事下のココへジャンプ。
短時間で大雨が降る回数が増えている?
およそ20年後には短時間で大雨が降る回数が現在の倍以上になるといわれています。大雨による浸水。あなたの備えはどうなっていますか?
水害の「氾濫」には2種類ある
氾濫には大きく2種類あり、河川の水位が上昇して起こる水害の「外水氾濫(がいすいはんらん)」と、市街地など局地的に短時間で大雨が降って、下水道や排水路から水が溢れだし、建物や道路などが浸水する「内水氾濫(ないすいはんらん)」があります。
内水氾濫の原因は?
内水とは「市街地に降った雨」のこを意味していて、簡単に言えば、排水が追いつかず氾濫するものです。
近年では、首都圏でも多摩川など河川の氾濫に加えて「内水氾濫」で、タワーマンションや病院が機能停止。その際は、河川の水位が高くなり逆流現象(バックウォーター)が内水氾濫の原因になったとも言われています。
お天気ニュースでも、線状降水帯(せんじょうこうすいたい)など、今まで聞いたことがなかった新しい気象用語が聞かれるほど、想定外の被害が日本各地で起きています。
下水道管の能力以上の浸水棟数
内水氾濫が64%を占めることに。
(H21〜30水害統計より)
これは河川の氾濫に比較して倍近い。
対策|ハザードマップを確認しておこう
近くに川がなくても起きるのが「内水氾濫」。大雨の時期、河川から離れているから大丈夫などと安心していられません。自分が住んでいる地域はもちろん、勤め先のエリアも「災害ハザードマップ」を確認しておきましょう。
以下に、国土交通省が運営するハザードマップポータルサイトのホームページを参考リンクで貼っておきます。各市町村を選ぶだけで、地域のハザードマップや災害情報にカンタンにアクセスできます。ぜひ活用ください。
気象庁の危険度予測サイト「キキクル」も活用しましょう。命を守るために、土砂、浸水、洪水の3つの災害を予測し、危険度を5段階で地図上にリアルタイム表示します。
まとめ
このところ、雨に加えて雷レーダーや発雷確率も気がかりです。なんだか気象が大きく変化しているように思えてしまいます。みなさんも自然災害のリスクを少なくするために、避難グッズの準備に加えて災害情報の入手方法も整えておくことをオススメします。