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「生食」の読み方は(せいしょく/なましょく)どっちが正解?

「生食」という文字を皆さんはなんと読んでいますか?「なましょく」なのか「せいしょく」なのか、正しい読み方は何でしょう。当たり前のように読んでいた漢字なのに、正しい読み方は違っていた、ということも。今回は「生食」の正しい読み方をまとめました。

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「生食」の正しい読み方は何?

広辞苑で調べてみます…

せいしょく【生食】
食物をなまのままで食べること。

広辞苑、大辞泉、明鏡の辞書では、「生食=せいしょく」しかなく、「なましょく」は存在しません。「なましょく」と読むと、上が訓読み、下が音読みの「湯桶(ゆとう)読み」になるので間違いと言われるようです。

生食=せいしょく

ところが、新明解には…

せいしょく【生食】
なまのままで食べること。
「─野菜」対義語は「火食」

なましょく【生食】
加熱したりせず、生のままで食べる(のに適している)こと。
せいしょく。
「―用の牡蠣(かき)」

「せいしょく(生食)」は対義語を「かしょく(火食)」として表記されていますが、見出し語に「なましょく」も存在しています。「生食用の牡蠣」を例にしていますね。大辞林にも見出しで「なましょく」がありました。

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NHK放送での読み方は?

NHKの放送で使う言葉としては、「生食=せいしょく」「生食=なましょく」どちらもマルとなってます。

ただし放送ではできる限り「生(なま)で食べる」などと表現するようにしているそうですが、牡蠣の「生食用」に関しては「なましょくよう」と回答されています。

以下、NHK放送文化研究所のQ&Aより引用〜

Q
貝の「かき」には「生食用」と「加熱用」とがありますが、この「生食用」ということばは、どのように読んだらよいのでしょうか。

A
まず放送で使うときには、わかりやすく「生(なま)で食べられる」などのようになるべく言い換えることをお勧めします。どうしても「生食用」を用いる必要がある場合には、[ナマショクヨー]と読むことにしています。ただし、「生食する・生食できる」などといったように動詞として使うことには抵抗を感じる人が多いので、避けたほうがよいでしょう。

NHK放送文化研究所が行った全国調査(2006年)でも、ナマショク派68%、セイショク派が20%だったそうです。

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まとめ

日常で「生食」を「せいしょく」とはなかなか発音していません。意味を音で理解できるので、コミュニケーション上は「なましょく」という読み方もマルになったのではないでしょうか。

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