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持込ユーザー車検はカンタン!運輸支局で継続検査やってみた|初心者向けガイド

運輸支局へ自分で持込する「ユーザー車検」ってなんだか難しそう…そんな不安を抱えている方へ。今回は実際にユーザー車検を受けてきたので、手順や書類等の写真も体験談を掲載しながら備忘録としてまとめています。

検査ラインの予約から必要な書類の準備、当日の注意点、ユーザー車検を受ける際の流れまで、初心者にもわかりやすくご紹介します!

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ユーザー車検とは、自動車の所有者が自ら運輸支局に車を持ち込んで受ける車検のこと。ディーラーや整備工場などを通さない分、費用を抑えることができます。

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持ち込み車検の予約方法

ユーザー車検は事前予約が必須です。以下の手順で進めましょう。

インターネットで予約

自動車検査インターネット予約システム」にアクセスします。(公式サイト)

  1. アカウントを作成
  2. ログイン後に「継続検査」を選択
  3. 地域で自分が行く運輸支局を選ぶ
  4. 希望日時を指定

予約前に運輸支局の混雑もチェック

受検希望日の約2週間前から予約が可能です。人気の時間帯はすぐ埋まるので、早めの予約がおすすめ!

検査場の混雑時期の目安は「全国の事業所」の各検査部・事務所のページに掲載されていますのでチェックしましょう。

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車検前の準備

ユーザー車検で運輸支局に持ち込む前に、以下の点検・整備をしておくとスムーズです。

  • ライト類の点灯確認(ヘッドライト、ウインカー、ブレーキランプ)
  • タイヤの溝や空気圧チェック
  • ウォッシャー液・ワイパーの動作確認
  • エンジンオイルの量と汚れ

※不安な場合は「事前点検」だけ整備工場に依頼するのもアリ!

エアバックのリコール作業未実施の場合、車検が通りませんのでご注意ください。

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当日の持ち物チェックリスト

以下を忘れずに持参しましょう。チェックリストも用意しました。以前は「認め印」も必要でしたが、現在は不要。また自動車税及び延滞金に未納がなければ、原則、納税証明書がなくてもOKです。

  • 車検証
  • 自賠責保険証(新旧ともに)
  • 自動車税納税証明書(バイクは必須
  • 点検整備記録簿
  • 手数料(重量税・検査料など)
  • バインダー/クリアファイル(あると便利)
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スムーズな当日の流れ(継続検査)

従来は書類をその場で書いたり受付窓口で待たされたり、時間も読めませんでした。今ではインターネット予約と「セルフ受付機」を利用すれば、あっという間に手続き可能!検査前にテスター屋さんで事前チェックと調整はオススメします。

検査ラインで一番不合格となるのが「ヘッドライトの検査」。たとえば劣化によって曇ったレンズで光量が不足したり、光軸がズレたりしてることがあるからです。

検査ラインで再検査にならないためにも、光軸や明るさなどを事前にテスター屋さんでチェックしてもらい調整してもらいましょう。

テスター手数料は、ヘッドライト検査だけだと1,320円でした。部分検査1箇所ごとに1,000円〜3,000円、車全体の検査で5,000円前後が相場だそうです。

ユーザー車検のセルフ受付機

予約した検査のラウンド時間に合わせて、受付周辺に設置されている「セルフ受付機」で必要書類をプリントして準備します。新システムでは読取り後に書類選択するので、選択ミスが少なくなりました。

  • 車検証のQRコードをリーダーで読取る
  • 画面で必要書類にチェック(3種類)
  • 画面上の出力ボタンをタップ
  • 書類がプリンターから出力

基本情報は印字されていますが、一部に追記が必要です。継続検査申請書の上部だけは「えんぴつ」で記入します。他は黒のボールペンで記入します。下の説明画像をご参照ください。

セルフではなく「窓口」で受付する場合は、「ユーザー車検受付窓口」で書類をもらい記入。書類内容に不備がないか職員に確認してもらえます。ネットの予約番号も忘れずに。記入方法や手順の不明点は、職員の方が丁寧に教えてくれます。

継続審査申請書の書き方
自動車検査票の書き方
自動車重量税納付書の書き方

自賠責保険は、運輸支局構内にある自賠責保険取扱窓口で加入できます。例えば埼玉運輸支局なら構内のC棟「ナンバーセンター」で検査費用や自賠責保険の支払いができます。窓口で費用を支払うと、印紙・証紙を書類に貼ってくれます。

継続検査手数料(持込車検)

  • 普通自動車:2,300円
  • 小型自動車:2,200円
  • 二輪(小型自動車):1,800円
  • 大型特殊自動車:1,900円

参考:継続検査(車検)における手数料PDF

重量税

重量税は車種・年式により異なるので、こちらの次回自動車重量税額照会サービス(国土交通省)で金額を照会できます。
車台番号、検査予定日を入力すれば、検査予定日時点の自動車重量税額がわかります。

自賠責保険は現在加入中の証書も提出して、新たな期間の保険に加入します。予め事前に新たに自賠責保険に加入した場合は、証書の持参を忘れずに。

自賠責保険料(2025年時点)

 24カ月12カ月
普通自動車(自家用)17,650円11,500円
小型貨物(自家用)20,340円12,850円
軽自動車17,540円11,440円
バイク(250cc超)8,760円7,010円
ユーザー車検の検査レーン

印紙も貼って書類が揃ったら、受付完了。最初の受付窓口に戻る必要はありません

車で予約ラウンドの時間に合わせて「検査コース」に並びます。「不慣れな方は3番コースへ」など検査場の案内を確認して並びましょう。※前のラウンドの検査時間中は検査ラインに並ばないように。

検査ラインでの検査内容

  • 外観およびライト類の検査
  • サイドスリップ検査
  • スピードメーター検査
  • ヘッドライト検査
  • ブレーキ検査
  • 排ガス検査
  • 下回り検査

初めての場合「初めてです」と伝えれば、ガイドの方が案内してくれる検査場もあります。

外観およびライト類の検査

ヘッドライトのロー・ハイ切換やブレーキランプ、ウィンカー左右点灯、ハザード点滅、バックランプ、リアナンバー灯の点灯、ワイパー作動、ウォッシャー液噴出、クラクション警笛など検査されます。指示に従って操作します。フォグランプが付いている場合は点灯確認も行われます。

また車内のチェックやシートベルト、ウィンドウスクリーンのチェックも行われます。

エンジンルームと車体番号も確認します。 車体番号は大体の車はボンネットを開けたエンジンルームに刻印されてることが多いですが、 車によってはシート下や後部座席下に刻印されている車もありますので、事前に確認しておきましょう!

サイドスリップ検査

タイヤを真っすぐにしてコースに入る
ゆっくりと進む
検査中にハンドルを動かさない

サイドスリップ検査とは、ハンドルをまっすぐに保持した状態で直進したときにどのくらい左右にずれるかを測定するもの。1m走行したときのIN/OUTが5mmを超えると基準に適合しないとされています。コサイドスリップの検査は前輪だけツとして、サイドスリップテスターを通過する際、ハンドル操作を行わないことが重要です。検査場に進入する時も、前輪が進入線に対してまっすぐになるよう心がけます。また、サイドスリップ検査前にはタイヤの空気圧を適正に調整し、タイヤの横滑りを抑え、不合格になる可能性を減らします。

電光掲示板がサイドスリップの検査を行いますと表示されたら、タイヤを真っすぐにして、必ずゆっくり走行しましょう。

スピードメーター検査

タイヤをローラーに乗せ、ゆっくりアクセルを踏み込み時速40kmになったら申告ボタンを押します。(検査場によってパッシング)その後はゆっくりブレーキを踏み込みストップさせます。

ヘッドライト検査

ギアを「N」
駐車ブレーキかける
ヘッドライトON(下向き)

ブレーキ検査

ギアを「N」
駐車ブレーキとフットブレーキはずす
電光掲示板の指示でフットブレーキをギュッと踏み込む
フットブレーキはずして
電光掲示板の指示で駐車ブレーキをギュッとかける
検査後に前進

機械でタイヤを回転させて、フットブレーキを踏んで制動力の値をチェック

排ガス検査

検査エリアでエンジンをかけたまま降車
プローブ(排気ガス検査用パイプ)をマフラーに差し込む
人は指定の位置で待機
合格ランプが付いたらプローブを抜いて元の位置に
検査後に前進

検査スペースでエンジンをかけたまま降車して、排ガス検査用のパイプをマフラーに差し込みます。その後は指定の位置で待機すると自動的に排ガス検査がされます。合格のランプが付いたらパイプを抜いて元の位置に戻します。車に乗り込んで次に進みます。

下回り検査

決められた位置に停車
ギアは「N」
ブレーキはなす
エンジンを止める
ハンドルから手を離す
ブレーキを踏む
駐車ブレーキをかける
など…細かな指示に従います

車の下(地階)からハンマーでガンガン各部を叩き緩みを確認したり、ステアリングをガシガシ揺らしてシャフトのガタを見たりします。

全ての検査が終わり、検査表を記録器に挿入して記録します。

追加:カーフィルム透過率検査

近年は国交省の通達もあり、ディーラー車検でもカーフィルムを貼ったウィンドウの検査が厳しくなっています。

フロント3面(フロントガラス、運転席、助手席)へのカーフィルム施工は、道路運送車両法で可視光線透過率70%が規定されています。

ユーザー車検でもカーフィルムが貼られている場合には、測定器による透過率の検査へ回るように指示されます。透過率は70%以上あれば問題なしですが、それ以下の場合は車検に通りません。フィルムを剥がして再検査となりますので要注意です。

総合判定所に検査表を一式提出します。検査の合否の確認、自賠責保険の有効期限の確認、自動車重量税の確認などして戻してくれたら検査ラインは終了です。

継続検査の車検証発行窓口

総合判定室で戻った書類を持って再び窓口へ。整備記録簿がある場合は一緒に提出しましょう。(記録簿ありと記載されます)

受付に備え付けの番号付きクリアファイルに書類一式を入れて提出して、自分のファイル番号が呼び出されるのを待ちます。そんなに時間もかからずに、新しい車検証が交付されます。

不適合の場合
当日に限り追加の手数料なしに、不適合となった箇所の審査を2回まで(1回の申請につき初回入場を含め3回まで)受けることができます。
15日以内の再検査であれば「限定自動車検査証」を発行してもらい、不適合箇所のみの再検査手数料は1,300円程度。15日を過ぎると最初からの再検査となります。

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よくある疑問 Q&A

Q1. ユーザー車検は難しいですか?

→ 書類や流れを事前に把握すれば決して難しくありません。初めてでも支局の職員が丁寧に案内してくれます。

Q2. ユーザー車検の平均費用はいくら?

→ 自家用貨物や軽自動車で約2万円台〜、普通車で4万円〜が平均的な相場です(自賠責・重量税・検査費用などを含む)。

Q3. ユーザー車検で落ちやすい項目は?

→ ライトの光軸ずれ、タイヤの摩耗、ブレーキの効き、排ガスの基準超過などが多いです。

Q4. どのような人に向いていますか?

→ 費用を抑えたい人、クルマのメンテナンスに関心がある人、平日に時間が取れる人に向いています。

Q5. 不合格になる理由は何ですか?

→ 整備不良、書類不備、ライトやブレーキの不具合などです。再検査できるので落ち着いて対応しましょう。

Q6. ユーザー車検は違反ですか?

→ いいえ、まったく違反ではありません。国が認める正式な手続き方法の一つです。


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ユーザー車検の手順まとめ

  • 自動車検査インターネット予約システムで予約
    ※受検日の2週間前から予約可能
  • 車から荷物など降ろしノーマル状態に
  • 必要なら点検整備記録簿の準備
  • テスター屋で事前検査&調整
  • セルフ受付機で3種類の書類をプリントアウト
  • 書類の不足カ所をボールペンで書き足す
  • 検査費用を印紙・証紙で支払い書類に貼付
  • 新たな自賠責保険に加入(事前でもOK)
  • 車で検査ラインに並び検査を受ける
    ※案内が必要な場合は申し出る
  • 総合判定後に窓口で車検証発行
  • 車検証は自分でフロントガラス貼付
    ※新・貼付位置は運転席側上部端

ユーザー車検は、初めてでもしっかり準備すれば問題なし!運輸支局は案内も丁寧なので、安心してトライできます。

車検コストも大幅に削減できて、自分の愛車との関わりも深くなる気がします。不明点があれば、運輸支局の窓口や公式サイトに問い合わせてみましょう!

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