
「車がないと沖縄観光は不便」と言われますが、那覇市内やリゾートホテルだけを満喫するなら空港からモノレールやリゾート行きのリムジンバスなど移動はシンプル。
でも、沖縄本島の北部も南部も那覇周辺も観光したいという免許なし・車なしの場合はどうすればいいのでしょうか。
今回は、シニアふたりが初めての沖縄旅行を「車なし」で満喫するための大冒険をプランニング。実際に良かった点や、残念だった部分も含めてまとめました。これから「車なしで沖縄観光」を考えてる方の参考になればと思います。
車なしシニアの沖縄観光プランは?

なんとっ、沖縄旅行!
初めてなんです
初心者が沖縄旅行に行くなら、旅行会社のパックツアーが安心です。現地での移動はバスで送り迎えしてくれるし、添乗員まかせで迷わず観光地を巡回できます。でも、ツアー日程や行きたい場所が合わない場合は、車なしで観光できるプランを自分で組むしかありません。
旅行を組むときに最初に決めたいのが目的や過ごし方。また、観光地で長い距離を歩けるかどうかや、食事なども考慮しながら決めるといいです。
沖縄旅行で何をするか?
沖縄にはじめて旅行するシニアの過ごし方は、大きく2つに分かれます。
- リゾート地や那覇でゆっくり滞在する。
- 有名な観光名所をいろいろ回りたい。
Aの場合は、那覇の国際通りなどお目当ての地を満喫したり、憧れのリゾートホテルに連泊して、周辺観光やアクティビティを楽しむ旅行。この場合、過ごし方を決めれば自分で予約をとってリーズナブルに旅行できます。ちょっとした周辺の移動には、路線バスやタクシーの活用で大丈夫です。
Bの場合は、一般的には「旅行会社のパックツアー」が一番便利で安心です。各社が沖縄ツアーを企画しているので、予算や期間で選ぶだけ。お目当ての観光ツアーが見つかったら、これが手っ取り早く安心してラクに観光旅行できる方法ですが、観光ツアーにはデメリットもあります。
【パックツアーを選ばなかった理由】
パックツアーは貸切バス移動なので楽ですが、興味のない場所もコースに組み込まれていました。よく耳にする「工場見学や土産店などで強制的に買い物させられる押しつけ感がイヤだった」「観光地での滞在時間が短めで、さわりだけの観光が多かった」などの意見も含めて参考にしました。
沖縄観光はどこへ行くか?


1カ所でゆっくりリゾートを楽しみたい場合は別として、沖縄の観光地をいろいろ回りたい場合は目的地を決めましょう。旅行会社のツアーパンフレットやるるぶなどを参考にして、行ってみたい場所やイベントを洗い出しました。

はじめての沖縄だから
いろんな観光地を回りたいのよね
ご覧の通り、沖縄本島の北部から南部まで、有名なベタな観光地盛りだくさんのミーハーな沖縄初心者ならではのリストです。
レンタカーを借りて自由に観光地を移動すればいいのですが、なにせ「車なし」です。
沖縄本島の移動はバスが便利!
いろいろ交通手段を調べて「車なし」の私たちが観光地を行ったり来たりするにはバス移動しかないという結論に。タクシーや観光タクシーも考えましたが、かなり予算オーバーでした。

リムジン高速バスじゃなくて
バスガイドさん付きが
いいのよね〜
沖縄本島の北部や南部へ移動するには「コース別の定期観光バス」のツアー参加が最適でした。いうなればこれもパックツアーなんですが、バス会社によって巡る場所が選べるから良しとします。さらに、沖縄本島は路線バスがあちらこちらに走っていて基幹交通。バスの凄さに気付きました。
選んだ2日目のバスツアーはコレ
私たちの行きたい場所とマッチしたのが、那覇バス/琉球バス交通の「定期観光バス」Bコース。実際のツアーリポートは別でご紹介します。
定期観光バスのコース紹介
Aコース:首里城・おきなわワールドコース
Bコース:古宇利島・今帰仁城趾・美ら海コース
ツアーバスは3列シートでゆったり
バスガイドさんは人気が高くプロフェッショナル
初日の拠点は「那覇バスターミナル」

と言うことで、今回の車なし沖縄観光旅行の拠点は「那覇バスターミナル」一択。那覇バスターミナルは、ゆいレール旭橋駅と連絡通路で直結していて徒歩2分という近さ。しかも屋根があるので雨降りでも傘が不要です。

那覇空港→「ゆいレール」で約10分→旭橋駅!
※「ゆいレール」は沖縄都市モノレールです。
すごいです!那覇空港駅から旭橋駅までたったの10分。
国際通りにアクセスの便がいい「県庁前駅」や「牧志駅」も人気ですが、今回は那覇バスターミナルを拠点とするので「旭橋駅」に決定しました。
那覇バスターミナルとは
沖縄・那覇のメインバスターミナルが「那覇バスターミナル(略:那覇BT)」。 路線バスをはじめ空港リムジンバスや長距離バスが発着する巨大な公共交通のハブ拠点です。
まるでエアポートのような電光掲示板でバスの運行状況など表示され、案内所、待合室、コンビニ、大型コインロッカー、観光案内所、手荷物預かり等もありとても便利です。
参考:那覇BTから行ける主な観光スポット
・豊崎美ら(ちゅら)SUNビーチ(約45分)
・沖縄アウトレットモールあしびなー(約45分)
・DMM水族館・イーアス豊崎(約45分)
・おきなわワールド(約50分)
・沖縄アリーナ (約75分)
・沖縄美ら海水族館(約2時間)
スーツケースは預けて手ぶら観光

若い子みたいにミニマムにできず
スーツケースも大きくて重いぃ
レンタカーならスーツケースを預けずに観光もできますが、車なしの旅行者の行動を邪魔するのが「スーツケース」。ロッカーやホテルに預けて、身軽になって公共交通で観光がおすすめ。
今回は、那覇バスターミナルを拠点としたので「旭橋駅」近くの宿泊ホテルに手荷物を預けて初日の手ぶら観光にでかけました。
ホテルに預ける/宅配サービス利用
- 空港やホテルに荷物を預ける:
チェックイン前でも荷物預かりOK。 - 空港からホテルへ荷物宅配サービス:
那覇空港から宿泊先へスーツケースを宅配。
到着日でも身軽に手ぶら観光できます。
沖縄ヤマト運輸「手荷物らくちん便」
那覇空港と本島内の宿泊施設間の配送
料金:一律1,000円(税込)
大型コインロッカーを利用
那覇バスターミナルや旭橋駅には大型コインロッカーがあります。新しくなったコインロッカーはキャッシュレスで利用します。
また、国際通りドン・キホーテの手荷物預かりや、ecbo cloak(エクボクローク)などの荷物預かりサービスを利用する方法もあります。
那覇バスターミナル周辺のおすすめホテル




那覇バスターミナルを拠点にするなら、ゆいレール「旭橋駅」が基本。那覇空港からタクシーを使っても約10分で到着できるエリアです。今回は那覇BTから徒歩7分圏内で、価格もリーズナブルで居心地の良いホテルを検討したのでまるまる紹介します。
実際に沖縄初日に宿泊したのは、1番目の「ホテルリソルトリニティ那覇」。ビジネスホテル並みのリーズナブルな料金でしたが、沖縄リゾート感たっぷりで、とっても素敵なホテルでした。しかも大浴場がゆっくりくつろげる空間で、リピ確定!
星の数は個人的ランキングで、徒歩の時間はゆっくりめに歩いた場合です。
ここに掲載したホテルはどれも厳選した那覇宿泊の最終候補です。
那覇BT徒歩圏内おすすめホテル
- 2022年4月オープンの3つ星ホテル
- 南国リゾート感溢れて女性に人気
- 最上階に宿泊者専用の大浴場
- デロンギポットやSALONIAドライヤー
- ゆいレール「旭橋」駅から徒歩4分
- 那覇バスターミナルまで徒歩2分
※どちらも屋根付連絡通路でほぼ傘不要 - 国際通り入口まで徒歩10分
- コンビニまで徒歩5分以内
- 朝食ビュッフェ 7:00〜/大人2,500円(税込)

朝食バイキングが7時からなので
早朝集合のバスツアーの場合は
「食事なし」のプランがオススメ
- 3つ星おしゃれでくつろげるビジネス系
- ドリンク&泡盛ハッピーアワーも開催
- 多機能シャワーブース中心(バスタブ無し)
- 朝食ビュッフェは焼きたてパンが大人気
- ゆいレール「旭橋」駅から徒歩5分
- 那覇バスターミナルまで徒歩3分
※どちらも屋根付連絡通路で傘不要 - 国際通り入口まで徒歩10分
- コンビニまで徒歩5分以内
- 朝食ビュッフェ 7:00〜/大人1,600円(税込)

ホテルやサービスは気に入ったけど
バスタブ付きのお部屋が選べず
シャワーブースだとちょっと…
- 4つ星の高級ホテル
- ゆったり洗い場付きバスルーム
- 広めの客室とブランドベッド
- ドリンクなど無料アメニティが好評
- ゆいレール「旭橋」駅に直結徒歩2分
- 那覇バスターミナル向かい徒歩2分
※どちらも屋根付連絡通路で傘不要 - 国際通り入口まで徒歩12分
- コンビニまで徒歩5分以内
- 朝食ビュッフェ 7:00〜/大人2,640円(税込)

高級なビジネスホテルの印象
アクセス環境は最高です
- 4つ星ホテル
- スタイリッシュなビジネスタイプ
- 特製チョコチップクッキーもらえる
- ゆいレール「旭橋」駅から徒歩1分
- 那覇バスターミナルまで徒歩3分
- 国際通り入口まで徒歩12分
- 朝食ビュッフェ 6:30〜/大人2,900円(税込)

ダブルツリーbyヒルトンは
那覇と那覇首里城があるので
間違わないように注意を
ダイワロイネットホテル 沖縄県庁前 別館(アネックス棟)
- 3つ星ホテル
- 落ち着きのあるモダンな空間
- 様々なタイプの枕を無料貸し出し
- ゆいレール「県庁前駅」から徒歩4分
- ゆいレール「旭橋」駅から徒歩4分
- 那覇バスターミナルまで徒歩6分
- 国際通り入口まで徒歩5分
- 朝食ビュッフェ 6:30〜/大人1,300円(税込)

アネックスは別館で
少し離れているので
予約時に注意ですね
- 3つ星ホテル
- 大浴場完備
- 朝食が地元料理中心で好評
- 法華クラブグループ
- ゆいレール「県庁前駅」から徒歩3分
- ゆいレール「旭橋駅」から徒歩6分
- 那覇バスターミナルまで徒歩6分
- 国際通り入口まで徒歩5分
- 朝食バイキング 6:30〜/大人1,650円(税込)

県庁前駅のほうが近く
那覇BTも徒歩圏ですが
雨の日は傘が必要
参考:国際通りの素敵なホテル
バスターミナルからは離れますが、国際通りの中程にあるホテルコレクティブも最終候補でした。
通常はホテル前をバスが経由するので車なし旅行の宿泊候補地にしていましたが、日曜日は国際通りが歩行者天国(トランジットモール)の交通規制でバスが迂回するため、スーツケースを引いて歩くのがダメで断念。次回行くときは泊まってみたいホテルです。
- 5つ星の高級ホテル(2020年オープン)
- 国際通りの中間に位置した象徴的ホテル
- エントランスに大きなハートオブジェ
- モダンジャパニーズのエレガントな空間
- 宿泊客専用25mアウトドアプールも完備
- ゆいレール「県庁前駅」から徒歩8分
- 朝食ビュッフェ 6:30〜/大人2,640円(税込)

国際通りのど真ん中で
とっても素敵なホテル♥
那覇BT周辺の早朝営業食事処
車なしで沖縄の北部まで行くには、リムジンバスか定期観光バスを利用します。今回は行きたい観光地が組み込まれた定期観光バスプランがあったので、コレを利用して北へ移動します。

あわてて食べるのも苦手
バス乗車前にトイレとかも
いろいろあるし〜
定期観光バスで出発する場合は集合時間が朝の8時頃なので、ホテルでの朝食は間に合わないかもしれないので断念。那覇バスターミナル周辺で、早朝から朝ごはんがいただけるお店をピックアップしていましたが、結局は前の晩にコンビニで軽食を準備しておきました。
【選んでいた朝食の店】
朝ごはんの店 あさとん食堂「KIN56」
朝6時〜不定休(〜お粥と豚汁定食)
沖縄シニア旅のアドバイス

パックツアーも同じですが
観光地はとにかく歩きます。
靴選びや熱中症対策も!
- 1日に詰め込みすぎず、ゆったりめに!
- バスは前方席を予約!揺れが少なく快適
- 観光地は歩く!歩きやすい靴や服装で!
- 帽子・サングラス・水分補給を!
車なしで沖縄の観光地巡り:まとめ
沖縄観光地を車なしで回るポイントまとめ
1. モノレール(ゆいレール)を活用
那覇市内を移動するなら、ゆいレールが便利です。那覇空港から首里城方面まで直通で行けるので、移動もラクラク。階段は意外と狭いですが、エレベーターもあるので足腰に不安がある方でも大丈夫です。
2. 観光バスや定期観光ツアーを利用
主要な観光地を巡る観光バスやツアーは、ガイド付きで沖縄の歴史や文化を深く知ることができるうえ、乗り換えの手間がないため初めての方やシニア世代にもぴったり。特に「沖縄美ら海水族館」を含む北部ツアーはカップルやファミリーにも人気だそうです。
3. ホテル選びもポイント
アクセスの良い那覇市内や、観光バスの発着地に近いホテルを選ぶと、移動のストレスが軽減されます。また、送迎サービスのある宿泊施設もおすすめです。
行きたい観光地に合わせて拠点を決め、移動手段を組み合わせる。リムジンバスや観光バス、ゆいレールや路線バス、タクシー等も活用すれば、車がなくても観光地巡りができました。
次回は、「沖縄旅行のコース選定や体験談」をご紹介予定です。ここまでお読みいただきありがとうございます♪少しでも参考になれば幸いです。