お仕事の現場でも「代替案=だいがえあん」とか「代替品=だいがえひん」とか読む方が多くなってきた気がします。そもそも「代替」の読み方は「だいたい」「だいがえ」どちらが正しいのでしょう。気になったら解決しておきたい当サイトとしては、しっかり調べて正しい読み方を解明したいと思います。
「代替」の読み方はどれが正しいの?
間違いやすいビジネス単語として取り上げられることも多い「代替」問題。やはりまずは「広辞苑」で調べてみましょう…
だいたい【代替】
他のもので代えること。だいがえ。
だいがえ【代替】 ➡ 「だいたい」の重箱読み、「だいかえ」とも
「だいたい」の口語的表現(新明解)
広辞苑だけでなく大辞林や新明解でも見出し語は「だいたい」になっています。ただ「だいがえ」も記載されているので間違えではないということです。
結論から言いますと、『代替の読み方は、“だいたい”が本来の読み方。声に出した際に「だいたい=大体」などと勘違いされそうな場合には、“だいがえ”でもOK』ということです。
勘違いで読み方を間違えているならビジネスでも恥ずかしいですが、話の流れで誤解を生まないように「だいがえ」と声にすることはコミュニケーション上の気遣いになると思います。
だいたい(大体)の場合、だいたいひん(代替品)をご用意します。
だいたい(大体)の場合、だいがえひん(代替品)をご用意します。
放送業界で決まりはないの?
NHK放送文化研究所のサイトでは放送で使う日本語の読み方などを公表していますが、「代替」に関する表記が見つかりませんでした。今後も番組上でアナウンサーの読み方を確認しておきます。
マイナビニュースが2014年に行ったインターネットアンケート調査では、「代替=だいたい」と読む人が69%、「代替=だいがえ」と読む人が31%だったようです。
言葉は時代と共にどんどん変化・進化しているので、2021年はこれ以上に「だいがえ」比率が増えているかも知れませんね。
『重箱読み』『湯桶読み』って何?
重箱読み(じゅうばこよみ)とは、熟語の上の字を“音”、下の字を“訓”で発音するもの。今回の「代替」は本来「だいたい」が正しいのですが、「だいがえ」と読まれるのは重箱読みになってしまったからです。
この重箱読みと逆の「湯桶読み(ゆとうよみ)」というのがあり、上の字が“訓”、下の字が“音”の読み方です。
二字熟語の読み方は4パターン
・音+音
・訓+訓
・音+訓(重箱読み)じゅうばこよみ
・訓+音(湯桶読み)ゆとうよみ
【音読み】中国由来で漢字の発音に基づく読み方。
【訓読み】漢字を日本語に訳した読み方で、意味がわかりやすい。
まとめ
小学校でもつまづきやすいのが音読み・訓読みの区別。どんな法則で読めばいいのか、実は学校の先生でも悩んでしまうようです。林先生にわかりやすく解説してもらいたいです。