季節を問わず住まいの中で「湿気の多い場所」がお風呂場ですね。特に梅雨時期は窓を開けっ放しにできる時間も少なくなってカビ繁殖が気がかりです。
今回はNHKあさイチの番組内で紹介された「バスルーム掃除の洗剤の使い分け」と「日々できるカビ防止対策」をまとめました。
バスルームのカビ対策の基本は乾燥?
バスルームのカビ対策の要は「乾燥」。風呂場に窓があれば窓を開けて通気させて湿気を溜めないことです。換気して乾燥させることは、お風呂場に限らずカビ対策の基本ですが、雨が続いてお風呂場の窓を開放できない梅雨時期などの換気の仕方をご紹介します。
カビは定着して胞子を作るまでに3日間かかるので、カビが胞子を出す前に掃除すれば繁殖を防げる。
使用後は風呂場に湿気を溜めておかない!
お風呂上がりにバスルームを換気して、浴室の温度を下げることを心がけましょう。
効率の良い換気で空気の流れを作るために「お風呂の扉を拳1個分開ける」こと。あくまでも少しです。全開にすると湿気が脱衣所に出てきてしまうのでNG!脱衣所がカビてしまいます。
浴室に窓がある場合は、窓を開けて換気扇を廻す。浴室の扉に通気口がある場合は、扉は閉めたままでいいそうです。
徹底してカビの発生を防ぐためには、お風呂使用後に①湯気が出ない程度のお湯で、壁や床をサッとシャワーで流す。手間がかかりますが、②水切りワイパーで壁や床の水気を切るのは効果が大きいそうです。
①の「使用後に壁や床をシャワーで流す」のはカンタンなのでいいですね。
メーカーからのアドバイスは少し違って、最初に50度くらいのシャワーでせっけんカスを溶かし洗い流し、その後に冷水シャワーでバスルーム内の温度を下げながら湯気を抑えておく、ということです。我が家では水切りワイパーまではやっていませんが、シャワー流しは実践しています。
●換気扇は必ず廻しておく
●窓が開けられれば湿気を逃し通気させる
●風呂の扉を「拳1個ぶん」開けておく
●脱衣所に湯気がでないよう注意
●通気口がある扉は閉めてOK
●使用後に床や壁をシャワーで洗い流す
●水切りワイパーで壁などの水滴を取る
プロのお風呂掃除は洗剤を使い分け?
ハウスクリーニング会社のプロの掃除屋さんが使っている洗剤も、ホームセンターなどで市販されているものとほぼ変わりないそう。(〜NHKあさイチより)
バスルームのカビ対策の基本は、カビを生えにくくすること。汚れやカスをしっかり落として、カビが定着しない環境にしておくことです。
プロのインタビューで、汚れに合わせた洗剤が紹介されていましたので紹介します。
普段の軽い汚れや赤いカビに『中性洗剤』
壁・床・洗面器などの小物を洗うなど、普段使いで軽い汚れには「中性洗剤」で。浴室の「赤いカビ」なら中性洗剤で落とせます。たとえば、バスマジックリンは中性タイプの浴室用洗剤です。
ただし、落ちにくい汚れの「せっけんカス」は、カビの栄養になるので放置しないのが鉄則ですが「中性洗剤」では落としきれないんです。
手袋を使用すること
せっけんカスや水アカ汚れには『酸性洗剤』
洗剤はぜったい混ぜない!
酸性タイプと塩素系が混ざると有毒ガスが発生して危険です!
せっけんカスや水アカ汚れなどのアルカリ性の汚れ落としには酸性洗剤。スーパーでは売ってない場合は「クエン酸」で代用可能。
汚れのある場所にスポンジなどで酸性洗剤を塗っていくかんじで使います。ポイントは「こすらない」こと。5分〜10分程度つけ置きします。その後ブラシで汚れをこすってしつこい汚れを落としたら、シャワーで洗い流して完成。
刺激が強く素材へのダメージもあるので、肌に付かないよう注意。
手袋を使用すること
バスタブの皮脂汚れやカビ取りに『アルカリ性洗剤』
皮脂汚れやカビ汚れを落とすのに向いている洗剤はアルカリ性洗剤。バスタブなどの掃除に向いています。カビキラーなどは塩素系アルカリ洗剤。
塩素系カビ取り剤は主成分の次亜塩素酸ナトリウムを安定させるためにアルカリ性にしてあります。通常の使用では問題ありませんが、「酸性タイプ:まぜるな危険」と表示のある製品や食酢などと混ざると人体に有害な塩素ガスが発生するので危険です。
〜ジョンソンより引用
刺激が強く素材へのダメージもあるので、肌に付かないよう注意。
マスク、手袋、ゴーグルを使用。
5月26日は『風呂カビ予防の日』?
【雑談】5月26日は、「風呂カビ予防の日」(日本記念日協会認定)だそうです。知りませんでした…
「カビ」は、温度と湿度が高まる梅雨時に生えやすくなり、毎年5月26日を境に全国的に気温と湿度(日本気象協会)がカビ発生の条件に合致し、浴室のカビが生えやすくなることから、2014年に5/26を「風呂カビ予防の日」に制定したんだって。〜ライオンHP参考