
2025年5月2日、宮崎駿監督のスタジオジブリ最新作『君たちはどう生きるか』が地上波ではじめて、放送されます。(金曜ロードショー)
ジブリと言えば、何度もテレビで放送されている「魔女の宅急便」はおなじみの宮﨑 駿監督作品。今回の記事は多くの方が知ってるはずの「キキの秘密」のお話です。
キキと絵描き少女は同じ声優?
1989年のジブリ映画「魔女の宅急便」では周知の秘密ですが、備忘録として記事にしておきます。
キキを演じているのは『高山みなみ』さん。 「名探偵コナン」のコナン役でおなじみの声優さんです。
そして「魔女の宅急便」の物語の中で、キキが森で出会う“絵描きの少女”の声も高山みなみさんが演じています。
13歳のキキと18歳の絵描き少女のキャラクターをしっかり演じ分け、ふたりの会話を聞いていても、同一人物が声を担当しているとは思えません。声優の山寺宏一さんもひとりで何役も演じられる凄腕ですが、山小屋で会話し合う一人二役、かなりすごいです。
ちなみに、黒猫のジジの声は、「それいけ!アンパンマン」のバタコさん役で知られる『佐久間レイ』さんです。
絵描き女子の名前は「ウルスラ」?

キキが配達中に空から落としてしまった黒猫のぬいぐるみを探しに森の中に降りたとき、山小屋で出会う絵描きの女性がウルスラです。茶色の髪をポニーテールにまとめ、とても快活な女子の印象です。ところが、アニメでも原作でも「ウルスラ」という名前は呼ばれず「絵描きさん」と呼ばれています。ちなみに、エンディングロールでもキャラクター名は記されていません。
これはネットでささやかれているお話ですが、高山みなみさんはウルスラ役でオーディションを受けたがキキ役の適任者が見つからず、キキ役のオーディションも受けて最終的に両方担当することになったと…。これが真実かどうかは不明です。
高山みなみさんのお仕事
「魔女の宅急便」でキキとウルスラのダブル声優を務めた声優の高山みなみさん。ほかのジブリ映画では「耳をすませば」の中で保健室の高坂先生役を演じています。
【声を演じた主なキャラクター】
- 魔女の宅急便:キキ、ウルスラ
- 名探偵コナン:江戸川コナン
- 忍たま乱太郎:猪名寺乱太郎
- ゲゲゲの鬼太郎:ゲゲゲの鬼太郎
- 楽しいムーミン一家:ムーミン、幼少期パパ
ほか多数
高山 みなみ
1964年〈昭和39年〉5月5日生まれ
声優、歌手、ナレーター、作曲家
東京都足立区出身
本名:新井 泉(あらい いずみ)
大好き!ふたりの山小屋会話シーン
突然飛べなくなり落ち込んでいたキキを、ウルスラが自分の山小屋に誘った夜の会話。
飛べくなったキキの悩みを聞き、「私もよく描けなくなるよ」と絵描きという創作に於いても同じだと語るウルスラ。
今までは何も考えずに飛べたのに、どうしたらいいか分からなくなったと悩むキキにウルスラの名言がこちら。
「そういう時はジタバタするしかないよ、描いて描いて描きまくる。」「それでもできなかったら描くのをやめる。散歩したり、景色を見たり、昼寝したり、何もしない。そのうちに急に描きたくなるんだよ。」
魔女が空を飛ぶのは「血で飛ぶんだ」と語るキキに共感するように、「そういうの好きよ。魔女の血、絵描きの血、パン職人の血…。神様か誰かがくれたチカラなんだよね。おかげで苦労もするけどさ。」
……
というウルスラの言葉に、もしかしたらウルスラもキキと同じように13歳でこの町にやってきた絵描きの血を持った「魔女」ではないか、という推測もあるようです。